「ウエルシアを辞めたいと思っているんだけど、薬剤師のおすすめの転職先はどこ?失敗しない転職方法も知りたい!」
忙しすぎてウエルシアを辞めたい……と思っている薬剤師さんもいるのではないでしょうか。
その前におすすめの転職先や転職方法も知っておきたいですよね。
- 忙しすぎてウエルシア辞めたいけれど、大丈夫?
- 薬剤師のおすすめの転職先って何がある?
- 失敗しない転職方法ってどういうのがあるの?
など、気になることがいろいろとあるのではないでしょうか。
そこで、今回はウエルシアで働く薬剤師の現状を解説していきます。
さらに、ウエルシアを退職した後のおすすめの転職先や失敗しない転職方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
- ウエルシアは日本最大のドラッグストアチェーンで、給与も福利厚生も充実
- ウエルシアは出店速度が早く、薬剤師の業務負担が大きい
- 人手不足、深夜営業による不規則なシフトなども負担になっている
- 転職するならドラッグストア以外の調剤薬局、大学病院、治験コーディネーターなどもある
- 転職を失敗しないためには薬剤師転職エージェントの利用がおすすめ
- 転職するなら資格やスキルをつけて自分を磨くことも重要
ウエルシアを辞めたい!他のドラッグストアと比較すると?きつい?
ウエルシアは他のドラッグストアと比べると業務内容がきついのでしょうか?
まずはウエルシアの基本情報からみていきましょう。
- ウエルシアとは?日本最大のドラッグストアチェーン
- ウエルシアの薬剤師の年収や福利厚生の概要
- ウエルシアの薬剤師として働く人のリアルな評価
- つらい理由①人手不足で仕事の量が多い
- つらい理由②シフトが不規則
- つらい理由③深夜営業が拡大している
- つらい理由④店舗が多いため応援に駆り出される
ひとつずつみていきましょう!
ウエルシアとは?日本最大のドラッグストアチェーン
ウエルシアは45都道府県に2780店舗という、日本最大手のドラッグストアチェーンです。
2022年の経営重点目標として、毎期120店舗前後の新規出店を掲げており、今後も急速な拡大戦略をとっていくのでしょう。
ウエルシアはドラッグストア業界としては初めて、2022年に売上1兆円を超えました。
ウエルシアは調剤薬局併設型店舗をメインに据えており、現時点で全店舗の80%が調剤薬局併設店舗です。
さらに、ウエルシアは将来的には全ての店舗を調剤併設にすることを目指しています。
つまり、全ての店舗に薬剤師を配置せねばならないため、ウエルシアでは薬剤師の確保に苦慮しているのではないでしょうか。
ウエルシアの薬剤師の年収や福利厚生の概要
では、現在ウエルシアで働く薬剤師の待遇面はどうなっているのでしょうか。
ウエルシア薬局の採用HPによれば、新卒の初任給で月額355,000円で、想定年収は568万円という高年収です。
全国転勤可能な薬剤師はさらに年収があがっていきますので、30歳で年収700万円を超える薬剤師もいます。
では、ウエルシアで働く薬剤師の福利厚生はどうでしょうか。
ウエルシア公式HPでは、福利厚生は以下のように紹介されています。
- 各種社会保険
- 従業員持株会制度
- 退職金制度(一時金・確定拠出年金)
- LTD制度
- グループ保険・医療保険
- 健康診断
- 従業員割引制度
- ユニオン助成金制度
- N-コンシェルジュ
- 社宅制度
- 産前・産後休業制度
- 育児・出生時育児・介護休業制度
- 育児短時間勤務制度
- 薬剤師賠償責任保険(会社契約)
かなり充実した福利厚生といえるのではないでしょうか。
ウエルシアの薬剤師として働く人のリアルな評価
では、実際にウエルシアで働く薬剤師たちの口コミを確認してみましょう。
(引用元:openwork)
- 社員が入る速度よりも出店速度が速いため、慢性的な人材不足。医療事務なし一人薬剤師店舗への応援も多く、昼休みすら取れないことも多い。
- 法令順守しようとする意識はあるが、そのための人材確保は店舗にまかせっきりで会社としての人事戦略が甘かった。
- 店舗にもよるが、夜遅くまでの勤務がしんどい。片道1時間以上かかる店舗への勤務もあり、しんどかった。
- 経験が少なくても一人薬剤師にさせられるため、調剤過誤をするのではないかと恐怖に駆られていた。
やはり、急速な店舗数拡大戦略に現場が追いついていない印象を受けます。
年収は高く、福利厚生は充実しているかもしれませんが、ウエルシアで働く薬剤師にはかなり負担がかかっているのではないでしょうか。
つらい理由①人手不足で仕事の量が多い
ウエルシアは、2022年の統合報告書で、経営重点目標として「毎期120店舗前後の新規出店」を掲げています。
1年で120店舗以上の新規出店はとんでもないスピードです。
口コミにもありましたが、薬剤師を確保するスピードよりも新規出店のスピードが速いため、現場は慢性的な薬剤師不足に陥ります。
これでは、現場の薬剤師にかかる負担は大きくなる一方といえるのではないでしょうか。
つらい理由②シフトが不規則
ウエルシアは多くの店舗で朝早くから夜遅くまで営業しています。
そのため、1日8時間勤務とはいえ、朝から勤務の場合もあれば、昼から深夜まで勤務ということもあり、勤務シフトが不規則になりがちです。
不規則はシフトはプライベートの予定がたてづらく、オンオフのメリハリをつけにくくなるのではないでしょうか。
つらい理由③深夜営業が拡大している
ウエルシアは多くの店舗で深夜12時まで営業しており、一部24時間営業している店舗もあります。
配属される店舗によっては、深夜勤務が必要となることもあるでしょう。
断続的な深夜勤務により、規則正しい睡眠が取りづらくなり、心身のバランスを崩しやすくなりので注意しなければなりません。
つらい理由④店舗が多いため応援に駆り出される
ウエルシアは店舗数が非常に多く、慢性的に薬剤師が不足しています。
そのため、他店舗への応援勤務をしなければならず、慣れない環境での仕事をすることも多いでしょう。
同じ系列とはいえ、慣れない場所での仕事はストレスになりますよね。
口コミにあったように、時には片道1時間以上かかる店舗への出勤もあるため、拘束時間も長くなってしまう傾向があります。
精神的にも肉体的にも疲弊してしまう人も多いのではないでしょうか。
ウェルシアを辞めた場合おすすめの転職先は?
「やはり仕事量が多すぎて、ウエルシアは辞めたい。でも、転職はどうしたらよいのだろう。」
そう思う方も多いでしょう。
ここからは、転職におすすめのドラッグストアや勤務先について次の2点を解説していきます!
- 年収の高い大手ドラッグストアランキング
- ドラッグストア以外の勤務先も視野に入れると良い
年収の高い大手ドラッグストアランキング
業界最大手のウエルシアですが、他のドラッグストアチェーンの想定年収について薬キャリの記事を下に表にしてみました。
順位 | 企業名 | 想定年収 |
1位 | コスモス薬品 | 650万~700万円 |
2位 | ウエルシアホールディングス | 568万円~ |
3位 | マツモトキヨシホールディングス | 489万円~ |
4位 | ツルハホールディングス | 480万円~ |
5位 | スギホールディングス | 734万円 |
年収については幅がありますが、全国勤務可能かどうかや経験年数などで変わってきます。
いずれのドラッグストアチェーンも高年収は目指せますが、ウエルシアと同じく拡大戦略を取るグループが多く、慢性的な薬剤師不足に悩んでいるといえるでしょう。
ということはせっかく転職しても、忙しさや負担はあまり変わらないといった懸念もあります。
ドラッグストア以外の勤務先も視野に入れると良い
せっかくウエルシアを退職しても、転職したドラッグストアがまた薬剤師不足で業務量が多いという可能性はあるのではないでしょうか。
思い切って他の勤務先を視野に入れても良いかもしれません。
調剤薬局であれば、基本的に開局時間は門前の医院に合わせますので、深夜営業などもなく不規則なシフトは改善されるでしょう。
大学病院などの総合病院の薬剤部の病院薬剤師は、最先端の薬剤治療に触れることができることが大きな魅力です。
また、新薬の治験コーディネーターとして勤務したり、麻薬取締部に勤務したりする薬剤師もいます。
企業内の診療所で働くという方法もあります。
メリットは、来所する患者さんは基本社員の方だということです。
そのため一般の病院よりも混雑はしないという特徴があるため、業務の負担は少なくなるでしょう。
患者さんとやりとりするのは苦手、という方は製薬会社の品質管理や研究職などを転職先として視野に入れるのもおすすめです。
いずれもやりがいのある仕事ができるのではないでしょうか。
このように、調剤薬局以外にも薬剤師の資格を活かせる場所は意外と多くあるのです。
ウェルシアからの転職!失敗しない転職方法とは?
「ウエルシアで薬剤師をしているけど、つらくて転職したい」そんな方は、すぐにでも転職を検討しましょう。
ただし、焦って転職先を決めてしまうと、またウエルシアと同じようなつらい思いをしなければならないかもしれません。
ここでは失敗しないおすすめの転職方法を解説します。
- 薬剤師専門の転職エージェントを使う
- 自分の優先順位を明確にする
- エージェントに内部の情報を必ず尋ねる
- 薬剤師転職エージェントの選び方も知っておく
- 資格やスキルをつけて自分を磨く
薬剤師専門の転職エージェントを使う
転職する際、自分で薬局を探すのは難しいのが実情です。
一般企業の転職でも、転職エージェントを使うのは当然となっていますが、薬剤師の転職でも薬剤師専門の転職エージェントを使うことをお勧めします。
なぜなら、薬剤師専門の転職エージェントは、豊富な薬剤師転職案件と正確な企業情報を持っているからです。
転職エージェントは転職活動にあたって、こちらの希望に沿って的確なアドバイスをしてくれます。
また、転職エージェントは転職先との面談、交渉なども行ってくれるので、安心して転職活動を進めることができることも利点の一つといえるのではないでしょうか。
自分の優先順位を明確にする
転職エージェントに転職活動を支援してもらう際に、自分の希望を伝えることは非常に重要です。
例えば、高年収を優先する場合とワークライフバランスを優先する場合では、転職エージェントが推薦する企業も変わってきます。
また、小さいお子さんがいる場合などは、全国転勤や地方への転勤は難しい場合もあるでしょう。
このように、転職先を決める場合は、自分の希望をしっかりと転職エージェントに伝え、その上で自分の優先順位をそうするかを事前に決めておく必要があります。
エージェントに内部の情報を必ず尋ねる
転職先企業の内部の情報は、事前に転職エージェントに確認しておきましょう。
あなたの転職先が調剤薬局の場合、配属される店舗の人間関係が悪かったりすると、勤務するのはかなりのストレスになってしまいます。
また、離職者が多い企業であれば、何かしら問題がある場合があるといえるでしょう。
転職エージェントは、一定期間以上転職者が転職先に在籍しなければ、転職先から紹介料を受け取ることができません。
そのため、転職エージェントも問題のある企業に、転職者を紹介することはしたくないはずです。
あなたが検討している転職先の内部情報は、しっかりと転職エージェントに確認しましょう。
薬剤師転職エージェントの選び方も知っておく
転職で失敗しないためには、転職エージェントの選び方も知っておくことが重要です。
薬剤師転職エージェントは多数あるのですが、合わないところを利用すると転職に時間がかかってしまうこともあります。
選ぶポイントは次の通りです。
- 複数の転職エージェントに登録する
- 調剤薬局に強い、派遣の実績が多いなどエージェントの強みをチェック
- 実績が多く、口コミがよいエージェントを選ぶ
- 対面面接同行など、サポートがしっかりしたエージェントを選ぶ
複数の転職エージェントに登録すれば、万が一相性の悪いエージェントがあっても安心です。
案件の比較などもできるでしょう。
転職エージェントごとに「ドラッグストアとのつながりが多い」「派遣の実績が豊富」など特色もあるので、チェックしておくと安心です。
自分の希望にマッチしたエージェントが選べますよ。
実績が豊富で、SNSなどでの口コミがよいところもおすすめです。
面接に同行してくれるなど、サポート面もチェックしてくださいね。
資格やスキルをつけて自分を磨く
薬剤師も立派な国家資格ですが、さらに専門性を高めた資格やスキルをつけることができます。
例えば、認定薬剤師はインターネットを介したE-ラーニングだけで所得可能ですし、ドーピングの防止などに関わるスポーツファーマシストという資格をとれば、アスリートのサポートをすることもできます。
このような認定資格をとれば、転職活動でも非常に有効です。
企業によっては、このような資格取得にかかる費用を援助してくれる制度をとりいれているところもありますので、確認してみるとよいでしょう。
まとめ
ここまで、ウエルシアで働く薬剤師が転職すべきであることを説明してきました。
年収はそれなりに高いものの、慢性的な人員不足のため、業務量が多いことは大きな負担です。
転職したいと思う方は他のドラッグストアチェーンだけでなく、調剤薬局や、病院薬剤師などの転職も検討するとよいでしょう。
その際は、薬剤師専門の転職エージェントを活用し、自分の優先順位をしっかりと伝えて転職先を決めましょう。
自分に合った転職エージェントを選ぶことも重要ですよ。
認定薬剤師などの資格取得も就職活動には有効です。
転職先を決めたら転職エージェントから内部情報を必ず確認し、失敗しない転職を実現させましょう!