「マツモトキヨシの離職率は高いって本当なの?辞めたい人が多いとかやばいって聞くけどどうなんだろう?」
マツモトキヨシの離職率が高いという噂は転職を考える人にとって心配ですよね。
辞めたい人が多い、やばいなどの話を聞くと、本当なのか口コミなども知りたいと思うのではないでしょうか。
- マツモトキヨシの離職率は高いって本当?
- マツモトキヨシは辞めたい人が多くてやばいの?
- マツモトキヨシで実際に働いている人の口コミはあるかな?
などいろいろと気になることがあるのではないでしょうか?
そこで、今回はマツモトキヨシで働く薬剤師の待遇面について解説していきます。
さらに、実際にマツモトキヨシで働く薬剤師のリアルな評価も紹介しているので、マツモトキヨシで働くことを検討している人はぜひ参考にしてみてください!
- マツモトキヨシの薬剤師の平均勤続年数は11.8年で、離職率は低く辞めたい人は多くないと考えられる
- 出世しづらい、評価が不明瞭、昇給があまりないといった口コミはある
- 土日や夜遅くも開店しているので、生活リズムは乱れやすい
- 残業代や深夜手当・賞与も貰えて平均年収が高い
- 福利厚生が充実、子育てしやすく女性も働きやすい
- 店舗運営や経営面でも自分のスキルを伸ばせるのもメリット
マツモトキヨシの離職率は高い?辞めたい人が多い?
マツモトキヨシの離職率は多いのでしょうか?
まずはマツモトキヨシの特徴とともに探っていきましょう。
- マツモトキヨシとはどのようなドラッグストアなの?
- マツモトキヨシの離職率は本当に高い?
マツモトキヨシとはどのようなドラッグストアなの?
- マツモトキヨシは2021年にココカラファインと経営統合している
- 日本全国に3,000店舗以上を展開している
- 調剤だけでなくOTCも豊富である
- 夜遅く、土日祝日も営業している
マツモトキヨシは、2021年に大手ドラッグストアココカラファインと経営統合し、日本全国に3,000店舗以上を展開するドラッグストアチェーンです。
これだけ店舗数が多いと、人員の配置も大変だと考えらえますね。
マツモトキヨシでは処方箋を受け付け調剤、投薬するだけでなく、OTCも豊富に取り揃えており買い物ついでに医薬品を買うお客さんも多いです。
普通の調剤薬局と違い、マツモトキヨシは夜遅い時間や土日も営業しています。
お客さんにとってはとても便利な存在である一方、マツモトキヨシで実際に働く薬剤師にとっては大変ではないのでしょうか?
マツモトキヨシの離職率は本当に高い?
マツモトキヨシで働く薬剤師の離職率は公表されていませんが、平均勤続年数は11.8年となっており、業界でもトップクラスの勤続年数といえます。
平均勤続年数が長いということは、定着率が高く離職率が低いと想定されます。
勤務環境も悪くはないと考えられますので、マツモトキヨシを辞めたい人は多いとはいえないのではないでしょうか。
マツモトキヨシはやばいって本当?働いていた人の評判・口コミ
ここからは、実際にマツモトキヨシで働く従業員の口コミや評判を確認しつつ、マツモトキヨシがやばいのかどうかを解説します!
- 新店オープンが多く人手が足りなくて大変
- 役職者があまり辞めないので出世しづらい
- 残業代や深夜手当・賞与をしっかりもらえる
- 評価が不明瞭・昇給があまりない
- スキルや能力を高めることができる
新店オープンが多く人手が足りなくて大変
現場の人手が足りていないのに新店を次々と作るため、更に人手が足りなくなってひとりひとりの負担が増えて、また優秀な人材が辞めていくという悪循環が起こっています。(引用元:就活会議)
店舗にもよりますが、超大型店なら社員も多く、シフトの融通や体調不良による休みもとることが容易でした。(引用元:openwork)
マツモトキヨシは全国に3000店舗以上のドラッグストアを展開しています。
現在でも、新店開発を進めており、慢性的に人手不足をかかえている店舗もあるようですが、大型店舗などでは、シフトの融通もききやすいところもあります。
つまり、配属される店舗によって待遇にばらつきが出てくるということではないでしょうか。
役職者があまり辞めないので出世しづらい
昔は比較的簡単に店長までは誰でもなれたが、最近はポストが飽和していて実力があってもなかなかなれず、店長候補ではあるが順番待ちをしている人が多い。どこのポストに行くにも基本的には店長を経験しなくてはならないため出世しずらい状態、当然給与も上がらない。ただ女性の管理職を一定数作ろうとしているので女性であれば優先的に店長になれる事も。(引用元:openwork)
規模が大きく、門前薬局やドラッグストア併設店などさまざまな店舗形態があり勉強になる。 また能力次第では本社勤務もあり、エリアマネージャーや人事、教育などさまざまな仕事がある。 一生現場薬剤師を続けるか迷っている人であれば、選択肢が多く長く勤めやすいと思う。(引用元:openwork)
マツモトキヨシで働く従業員の平均勤続年数は11.8年で業界トップクラスで、定着率がいいと想定される話はすでにしました。
役職者も同様だと想定されますので、上のポストが順番待ちになっているという口コミも実際にあります。
しかし、店長だけでなく、人事部門や新人教育部門など、マツモトキヨシにはいろいろなキャリアパスが用意されています。
まずは店舗でしっかりと働き、経験を積むことで見えてくるものがあるのではないでしょうか。
逆にしっかり給料をもらえるならそれほど出世はしなくてもいい、という人には向いていますね。
残業代や深夜手当・賞与をしっかりもらえる
残業については1分単位で計算され、残業が発生した月は、固定の月給とは別に残業代が支給された。(引用元:openwork)
残業代は上限なく支給されるので店舗によって稼げる金額が異なります。賞与は他の同業種と比べるともらえる方だと思います。賞与は半年に一回業績審査があり、店長の評価により決定します。昇給額は年に一回行動評価があり、各項目の5段階評価で店長の評価で決定します。(引用元:openwork)
年俸制度のため、毎月同じ額が振り込まれます。ボーナスが出ない企業もある中、業界では高いボーナスです。(引用元:openwork)
マツモトキヨシでは、残業代は1分単位で支給されるため、忙しい店舗に配属されると残業代を稼げるというメリットもあります。
賞与に関しては、薬剤師は年俸制に変わっているようです。
ただし、口コミにもあるようにコロナ禍で業績が落ち込んだ場合でも他社ではボーナスをカットしているところもあるようです。
年俸制だと確実にもらえるという利点もあるのではないでしょうか。
評価が不明瞭・昇給があまりない
結果をしっかりと評価できる会社、ただ漠然と頑張ったや忙しいお店にいたとかではなく、結果を業績評価として、また、頑張ったや忙しい中でどのような目標を持って結果に到達したかの行動評価もしてもらえるため、余すところなく評価はしてもらえる。(引用元:openwork)
店舗の上司によるところが多いが、仕事ができる人・問題のない人はしっかりと上に上がっているイメージ。(引用元:openwork)
エリアごとのSVによって評価がばらばらなのでハズレの地域に行くと中々上のランクに行けません。自分のエリアは同期1人くらいしかあがらなかったのに別エリアは多くの人が上がったこともありました。(引用元:openwork)
自己評価を元に上長と面談し、スコアをつける。またそのスコアや年次を考慮して、グレードが決まる。グレードが上がるにつれて昇給する。 ただ、スコアは基本的に薬局長や店長がつけることもあって基準がバラバラなため、正当性はないように感じる。実際、周りから見ても謎な人が昇給していたりするが、そういう人は大抵上長と仲が良いことがある。(引用元:openwork)
薬剤師はあまり昇給しない。薬局長、店長を目指さないと変化はない。(引用元:openwork)
マツモトキヨシで働く薬剤師の評価制度は、自己評価を元に上長と面談する方式です。
その際につけるスコアの基準が店舗や人によってバラバラなため、自分の考える評価との齟齬が生まれやすいようです。
昇給に関しても、管理薬剤師など役職がつかないとなかなか厳しいようです。
シフト制のため労働時間がバラバラで生活リズムが狂う
シフト制なので基本的に平日休みになりやすく、土日は出勤なることが多いと思います。平日に遊びに行きたい方にはシフト制の方が良いように思います。ですがゴールデンウィークや年末年始はほぼ休めません。その時期に連休は取れないです。また、働く時間が不規則なので、体力の無い方には大変だと思います。遅番の次の日に早番を入れられることは普通です。変形労働制なので丸一日出勤になることもあるので、体力的にかなり厳しいと思います。(引用元:openwork)
勤務時間は店舗によりけりですが、14~23時、休み、8時~17時のように休みがほとんど潰れてしまうこともあり、年中無休であることも将来の家庭、プライベートのことを踏まえればマイナスなポイントだと思います。(引用元:openwork)
小売業なので、シフト制になり早番、遅番などで生活リズムは不規則になりがちに思える。(引用元:openwork)
マツモトキヨシは平日は深夜まで営業し、土日祝も営業している店舗がほとんどです。
そのため、勤務は必然的にシフト制となりますので、勤務時間は不規則になります。
口コミにもあるように、14時~23時、休日、8時~17時という勤務もありえますし、このような勤務の場合、休日を1日使って遊ぼう、というようなことは難しいかもしれません。
マツモトキヨシで働く場合は、少々生活リズムが乱れることも頭に入れておかなければならないでしょう。
土日が休みで9時から5時勤務など、一般のサラリーマンの友人や恋人などとはなかなか休みが合わないなどのデメリットもあります。
家庭を持ってからも、配偶者と生活リズムが合わない、子どもの行事に出にくいなどもあるでしょう。
ただ平日に休みを取れば、テーマパークなどの混雑を避けられるなどのメリットもあります。
スキルや能力を高めることができる
新入社員の研修はしっかりしている。 接客する時の敬語の使い方や、名刺の渡し方からスーツの着こなし方まで一通りのビジネスマナーなどは丁寧に教えてもらえる。 また、店舗に配属されてからも商品の発注、陳列、販売方法、アルバイトやパートのシフト作りまで店舗運営に関して全てやることになるので最初のうちはやりがいがあるし、他の小売店やサービス業に転職しても困らないくらいの能力は身につく。(引用元:openwork)
資格による能力だけなく、経営的な視点で物事を考えられるようなキャリアアッププランがある。その意味ではドラッグストアと調剤薬局との違いは大きいのではないかと思うし強みでもあると思う ビジネススキル習得したい人にはもってこいだと思う(引用元:openwork)
店舗間の人事異動が多いので、社員には店舗運営に関わる業務の全てが行える事が求められます。これは職種や職位に関係なく要求されるので、店舗従業員は新人からベテランまで同じ土俵で取り組む事ができ、やる気のある方にはとても良い環境であると感じます。 店舗従業員構成こ流動性が非常に高いことにより、個別店舗の独自ルールよりも標準的なマニュアルが重視されるので、ドラッグストア業務を通じて小売業全体をマネジメントレベルで学ぶ事ができ、会社もそれを社員に奨励しています。(引用元:openwork)
マツモトキヨシでは、新入社員研修で薬剤師としての研修だけではなく、ビジネスマナーもしっかりと学びます。
接客も学べるので、自分の強みになるでしょう。
店舗に配属されてからも、店舗運営や経営的な視点を学ぶ素地があり、小売業全体をマネジメントレベルで体感できるのが強みです。
一般的な調剤薬局と違い、広角的な視点でビジネススキルを取得することで、自分の可能性を広げることができるのではないでしょうか。
いい意味でやばい?マツモトキヨシの働きやすい特徴
ここまでは、実際にマツモトキヨシで働く従業員の口コミを確認し、いいところも悪いところも紹介してきました。
ここからは、いい意味でやばいといえるマツモトキヨシの働きやすい特徴を深掘りしていきます!
- 平均年収が高い
- 福利厚生が整っている
- ワークライフバランスの充実に力を入れている
- 女性が働きやすい制度が整っている
平均年収が高い
マツモトキヨシHD 有価証券報告書によれば、マツモトキヨシHDの直近3年間のデータは以下の通りです。
年 | 平均年収 | 従業員平均年齢 | 平均勤続年数 |
2022年 | 8,343,000円 | 47.7歳 | 14.6年 |
2021年 | 7,120,001円 | 45.8歳 | 14.3年 |
2020年 | 7,036,332円 | 45.3歳 | 14.0年 |
マツモトキヨシの年収が高いのはOTC・化粧品部門での売り上げが安定して伸びていることがおもな要因といえます。
それに対しもともとマツモトキヨシでは、調剤薬局事業は弱みとされていました。
しかし2021年に、調剤に強みをもつココカラファインと経営統合したことでこの弱みも解消されつつあります。
さらに新規出店に注力しているため、多少高い年収を払ってでも人材を確保したいという背景もあるようです。
同業他社と比べても、マツモトキヨシで働く従業員の平均年収は高くなっていることがわかります。
社名 | 平均年収 | 平均年齢 |
マツキヨココカラ&カンパニー | 834万円 | 47.7歳 |
ウエルシアHD | 795万円 | 58.8歳 |
スギHD | 728万円 | 47.2歳 |
ツルハHD | 638万円 | 45.8歳 |
少なくとも、ドラッグストアへの転職を考えている人や高年収を期待する人は、マツモトキヨシへの転職はぜひとも検討するべきではないでしょうか。
福利厚生が整っている
次に、マツモトキヨシで働く薬剤師の福利厚生について調べてみましょう。
- 社会保険完備
- 確定拠出年金制度
- 買物割引制度
- 処方せん調剤負担金補助制度
- 財形貯蓄
- 持株会
- 共済保険
- 団体薬剤師賠償責任保険
- 新卒薬剤師借上住宅(実質個人負担1万円)
- 転勤時借上住宅(個人負担なし、特別勤務手当最大5万円支給あり)
- 提携保養施設
- テーマパーク補助券
- 誕生日カタログギフト
- 研修認定薬剤師並びに実務実習指導薬剤師認定資格取得補助 他
基本的な福利厚生だけでなく、買い物割引制度などマツモトキヨシならではの福利厚生もあり、かなり充実しているのではないでしょうか。
ワークライフバランスの充実に力を入れている
マツモトキヨシはシフト制ですので、どうしても不規則な生活になりがちです。
ワークライフバランスという点では難しい部分もありますが、そのマイナス面を多彩な休暇制度で補っています。
マツモトキヨシでは年間を通しての休日は116日間です。
業界平均から比較すると、平均かやや少なめといった印象ですが、多彩な休暇制度があるのです。
例えば、「連続休暇制度」は年次有給休暇5日と公休2日を合わせて最大7連休を取得することができる制度です。
調剤薬局やその他ドラッグストアでは難しい海外旅行などの長期旅行にも行くことができます。
その他にも、年に一度記念日を休暇にできる「アニバーサリー休暇制度」や、結婚時に公休や有休とは別に7日間休暇を取得できる「特別休暇」などもあります。
不規則な生活になってしまうところもありますが、まとまった休みを取れる仕組みが整っている点が特徴です。
プライベートも充実させたいと思う薬剤師にとってはよい職場環境といえるのではないでしょうか。
女性が働きやすい制度が整っている
マツモトキヨシは、女性が働きやすい環境を提供しています。
産休育休の制度がしっかり整えられていることもマツモトキヨシの特徴です。
子どもが2歳になるまで育児休暇を取得することができるので、出産育児後の復職実績は95%と非常に高い数値を誇っています。
それだけではありません。
「育児短時間勤務制度」では、なんと子どもが小学6年生の学年末まで勤務時間を最大2時間短縮することができます。
子どもが小学校を卒業するまで、時短で働くことができ、子育てと仕事が両立できる制度が整っているのです。出産後も仕事を続けていきたい薬剤師にはうれしいですよね。
マツモトキヨシで薬剤師職として働くことが向いている人
ここまで、マツモトキヨシで働く薬剤師の待遇面について、実際に働く従業員の口コミも交えて紹介してきました。
では、どんな薬剤師がマツモトキヨシに向いているのでしょうか。
- 不規則な勤務時間でも健康でいられる体力に自信がある人
- 調剤や服薬指導といった一般的な薬剤師の仕事だけでなく、店舗運営や経営面でも自分のスキルを伸ばしていきたい人
- 全国転勤があったとしても高収入を目指したい人
このように、薬剤師としての枠にとらわれることなくいろいろな仕事を通して自分のビジネススキルを高めたいという人にはマツモトキヨシは向いているのです。
全国転勤はできないという人でも、多少収入は落ちますが地域限定でマツモトキヨシで働くという方法もあります。
ビジネススキルを磨きたいという薬剤師の皆さんは、ぜひマツモトキヨシへの転職を検討してみてください!
まとめ
この記事ではマツモトキヨシで働く薬剤師について紹介してきました。
マツモトキヨシで働くことは生活リズムが乱れやすい、店舗によっては業務量が多いなどの悪い部分もあるのはたしかです。
しかし高年収であり、福利厚生も充実しているうえ、いろいろなキャリアパスを描けるという魅力もあります。
いち薬剤師としてだけでなく、経営的な目線も養いたい薬剤師の方にはマツモトキヨシはおすすめの転職先です!