武田薬品はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

武田薬品はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

「武田薬品はやばいの?リストラが横行しているって本当なのか就職先としての将来性を知りたい!」

 

武田薬品はやばいときいて、転職先の候補にするのは不安だと思う薬剤師の方もいるでしょう。

リストラが横行などのうわさがあり、就職先としての将来性も気になりますよね。

 

  • 武田薬品はやばいって聞いたけれど本当かな
  • リストラが横行しているのも事実なの?
  • 就職先としての将来性はどうなんだろう

などいろいろと知っておきたいことがあるのではないでしょうか。

 

そこで、今回は武田薬品で薬剤師として転職することはできるのかどうかや、武田薬品での待遇面などを解説していきます。

武田薬品で実際に働いている人のリアルな評価も紹介しますので、武田薬品への転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

 

この記事のまとめ
  • 武田薬品は、240年以上続く国内最大手のメガファーマで世界各国でも売り上げを拡大中
  • 「オンコロジー(がん)」「消化器系疾患」「希少疾患」を中核とする製薬会社で、将来性は十分期待できる
  • 武田薬品は結論から言えばやばい企業ではない
  • 経営の健全化を図っており、かつて時間外労働などがあったが現在は企業としてコンプライアンスを重視
  • 高年収が期待でき、福利厚生も充実していてライフワークバランスに優れており女性も働きやすい 
  • 難易度が高いが薬剤師の転職先としておすすめ

 

目次

武田薬品とは?企業の概要や将来性の概要を解説

武田薬品はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

武田薬品は、なんと江戸時代に創業した国内最大手の製薬企業です。

武田薬品は日本だけでなく、世界各地に医薬品の製造・研究・販売の拠点を持っていて、現在でも世界各国で売上を拡大しています。

 

  • 武田薬品は国内有数の製薬メーカー
  • 武田薬品の将来性は?

 

詳しく解説します。

 

武田薬品は国内有数の製薬メーカー

 

武田薬品の創業は1781年で、240年以上も続いている国内唯一のメガファーマです。

売上高はグループ連結で3.2兆円(2020年3月期)で、2位の大塚製薬に2兆円もの差をつけています。

 

武田薬品は、「オンコロジー(がん)」「消化器系疾患」「希少疾患」を中核とし、2019年にはシャイアーを巨額買収し世界売上でも9位になるまで成長しているのです。

 

武田薬品の将来性は?

 

では、武田薬品の将来性はどうなのでしょうか。

武田薬品は他の追随を許さない国内最大手の製薬企業ではありますが、シャイアーの買収に負債で対応したこともあり、キャッシュフローが良いとはいえません。

 

また、近年武田薬品から画期的な新薬が出ていないこともあり、先行きを不安視する声があるのも事実です。

しかしながら、武田薬品は世界80か国で医薬品を供給しています。

 

今後も世界的に人口増加が見込まれることを考慮すれば、武田薬品の将来性は十分に楽観視できるのではないでしょうか。

 

武田薬品はやばい?やばいと言われている理由を解説

武田薬品はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

Googleで武田薬品と検索すると、「武田薬品 やばい」と表示されます。

多くの人が、武田薬品はやばいのではないかと考えているようですが、実際はどうなのでしょうか。

 

ここでは、武田薬品が本当に危険な状態なのかを次の通り解説します!

 

  • 結論的に言えば武田薬品はやばい企業ではない
  • やばい理由①大型の買収や子会社の売却をしている
  • やばい理由②かつてパワハラや激務で有名だった
  • やばい理由③大規模リストラが行われた
  • やばい理由④研究所の閉鎖があった
  • やばい理由⑤その他

 

結論的に言えば武田薬品はやばい企業ではない

 

結論からいえば、武田薬品は優良企業です。

売上の推移を見ても、経営的に傾いているというほどのこともありませんし、労働環境がブラックというわけでもありません。

 

武田薬品はやばいと思われている理由について、このあとお話ししていきます。

読んでいくと、「やばい」は誤解であるとわかるはずです。

 

やばい理由①大型の買収や子会社の売却をしている

 

2019年、武田薬品はアイルランドの大手製薬会社であるシャイアーを買収しました。

買収額は5兆2000億円にのぼり、日本企業市場最大規模のM&Aとなっていますが、その多くを融資で賄ったため、武田薬品の有利子負債が5兆円以上になってしまいました。

 

また、武田薬品は、一般医薬品の「アリナミン」を主力とする子会社の武田コンシューマーヘルスケアの事業譲渡や、ドライアイ治療薬事業の譲渡など、子会社の切り離しを積極的におこなっています。

多額の負債を伴う大型買収案件や、子会社の事業譲渡などを聞くと不安に思うかもしれません。

 

しかし、これは有利子負債の圧縮と事業の選択と集中を行なうことで、財務基盤の強化を行なう経営戦略です。

むしろ武田薬品の経営陣は、経営健全化を図っているとポジティブにとらえることができるのではないでしょうか。

 

やばい理由②かつてパワハラや激務で有名だった

 

武田薬品は日本最大手の製薬会社で、扱う医薬品も多岐にわたります。

そのため、かつては大幅な時間外労働を強いたとして、労働基準監督署からの是正勧告を受けていました。

 

現在では、企業としてのコンプライアンスを重視し、以下のように宣言しています

 

タケダでは、従業員やサードパーティーが、潜在的な不正行為(人権侵害を含む)について質問したり、懸念を表明したりできる安全な場を設けることで、高い水準の企業倫理を維持することを目指しています。タケダの従業員およびサードパーティーは、24時間、オンラインおよび電話で利用することができるタケダ・エシックスラインを含むいくつかのチャネルを利用して、このような行動をとることができます。タケダは、誠実に懸念を表明した従業員に対して、報復を行わないという方針をとっています。

 

以前は黙認されてきた大幅な時間外労働などの激務は、改善されているのではないでしょうか。

 

やばい理由③大規模リストラが行われた

 

武田薬品では、FCP(フューチャー・キャリア・プログラム)と呼ばれる大規模な早期退職者の募集を行なっています。

2020年に行なったフューチャー・キャリア・プログラムでは、30歳以上のMRを中心に、会社の想定を上回る500名ほどが退職したのです。

 

この事実だけを考えると、武田薬品がやばいと思う方もいるかもしれません。

しかし、この早期退職者募集も、子会社の事業譲渡と発想は同じです。

 

武田薬品の誇る主要な5つのビジネスエリア(消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンス)に、さらに注力するための施策の一環だといえるのではないでしょうか。

 

やばい理由④研究所の閉鎖があった

 

2016年に、武田薬品はイギリスのケンブリッジにあった研究所の閉鎖を発表しました。

しかし、これは日本とアメリカに研究拠点を集約するための経営戦略であり、業務の効率化を図るものです。

 

この事実だけで武田薬品がやばいと考えることは短絡的すぎるのではないでしょうか。

 

やばい理由⑤その他

 

その他に、武田薬品がやばいといわれる理由は「社員の年収が高すぎる」とか、「社長が無能だ」というようなものがあります。

実際はどうなのでしょうか。

 

武田薬品で働く従業員の平均年収は、1091.1万円です。

特別武田薬品だけが高いというわけではありません。

 

競合他社の平均年収と比較した表が以下になります。

 

社名 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数(単体) 従業員数(連結) 売上高(連結) 決算期
第一三共 1126.7万円 42.9歳 18.6年 5600人 15348人 9817.93億円 2020年3月期
武田薬品工業 1091.1万円 42.2歳 15年 5350人 47495人 32911.88億円 2020年3月期
アステラス製薬 1088.9万円 42.9歳 17.3年 4560人 15883人 13008.43億円 2020年3月期
エーザイ 1037万円 44.4歳 19.4年 2953人 10998人 6956.21億円 2020年3月期
中外製薬 1017.3万円 43.1歳 16.8年 4848人 7394人 6861.84億円 2019年12月期

 

武田薬品の従業員のみが年収をもらいすぎているわけではない、ということがわかるのではないでしょうか。

また、社長が無能という噂に関してですが、無能とよばれるような失態は今のところ皆無です。

 

代表取締役社長のクリストフ・ウェバー氏は、上述したような経営健全化を目的とした施策を打ち出しています。

 

就職先としての武田薬品は?リアルな口コミも紹介

武田薬品はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

「武田薬品は年収も高いし、かなりいい就職先なのでは。薬剤師として働くことはできるの?」

そう思った人も多いでしょう。

 

ここからは、武田薬品で働く薬剤師の年収や福利厚生など待遇について解説します。

実際に武田薬品で働く人のリアルな口コミや評判についても紹介しますので、武田薬品に就職を希望する人は参考にしてください!

 

  • 武田薬品に薬剤師は転職できる?
  • 武田薬品の薬剤師の年収や福利厚生の概要
  • 武田薬品で働く人のリアルな評価 
  • 転職難易度は高いがキャリア採用の募集はある

 

武田薬品に薬剤師は転職できる?

 

武田薬品では、現時点で薬剤師のみを募集しているということはありません。

武田薬品の事業所や営業所には生産した医薬品を保管しています。



そのため、その医薬品を管理し、官庁対応などを行う薬剤師が常駐していなければなりません。

武田薬品で必ず薬剤師の資格が必要なのは上述した事業所・営業所の管理薬剤師のみです。

 

では、薬剤師は現時点では武田薬品に就職できないのでしょうか。

武田薬品は製薬メーカーですので、医薬品の開発、製造で薬学系大学出身者や、製薬メーカー勤務歴のある人を採用しています。



そのため、武田薬品に就職、転職したい人は必ずしも薬剤師の資格は必要ありませんが、薬学系の高度な知識を必要とします。

結果的に薬剤師の資格を持っている薬学系大学卒業者が、武田薬品に就職しやすいといえるのではないでしょうか。

 

武田薬品では高度な薬学の知識を必要としており、薬剤師の資格を持っている人は就職しやすいと考えられる

 

武田薬品の薬剤師の年収や福利厚生の概要

 

武田薬品で働く従業員の平均年収は1091.1万円です。

これは調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務するよりもはるかに高年収といえるでしょう。

 

武田薬品で働く従業員の福利厚生は以下の通りです。

 

独身寮 社有独身寮、あるいは1DK等の標準的なシングル向け物件を会社が借上げ、借上独身寮として貸与しています。
社宅 社有社宅、あるいは住環境・通勤事情等を考慮して適当な物件(3LDK等の標準的な家族向けタイプ)を会社が借上げ、借上社宅として貸与しています。
従業員持株会 社員の拠出金に、会社からの補助金(最大20%)を付加し、毎月一定日に自社株を購入する制度です。
社会保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
財産形成 従業員持株会、財形貯蓄、住宅融資、企業年金制度
保養所 契約保養所(全国各地)

 

武田薬品の福利厚生は、かなり充実していることがわかります。

 

武田薬品は高年収が期待でき、福利厚生も充実している!

 

武田薬品で働く人のリアルな評価 

 

ここからは、実際に武田薬品で働く従業員の口コミ、評判を確認し、武田薬品に就職すべきかどうかを検討してみましょう。

(引用元:openwork

 

給与、賞与、手当は業界内でも抜群に良い(一般的に公表されている他社との比較よりも、実際に受け取っている報酬は圧倒的に高かった)。成績が人並みなら、30代前後で年収は1千万を超えるが、周りが皆そうなので特別な感じはしない(ただし成績が抜群に良ければさらに報酬は高くなる)。

 

女性の働きやすさに関しては、全く問題ない。家族サポートの時短制度あり。フレックス制度が導入されたため、業務時間は都合をつけやすくなった。中抜け制度もあるため、時間を細かく区切って家族の用事もできる。女性マネージャーもじわじわと増えている。また、生理休暇も午前午後に分けて申請することができる。逆に言えば女性であることが理由で働きにくいという言い訳はできない。一人当たりの担当範囲が広大になったため長距離運転のための体力という点では身体的な負担を感じやすい人もいる。転勤に関してはリストラプログラムの際に家族の存在は考慮できないと脅されたが、現在も比較的実家の近くに配置されるなどある程度の計らいがあるように見える。

 

年功序列を感じることはほとんどなく、キャリア入社した方や仕事ができる方がどんどん昇進している。 また、社内にいろいろな学習機会(オンライン英会話やビジネススキルのe-learningなど)があるので、自己研鑽したい人はいくらでも成長の機会がある。 また、社内公募もあり、社内で職種を変えることも可能である。(もちろん異動先で求められるスキルが身についていることが必要)

 

フレックス制が導入されたことや、リモート会議が大半であることを考えれば、いわゆる激務というMRのイメージとはかなり離れてきているようには思う。

 

アリナミンを売却する決断からわかるように、強みをより強く、今後伸びてくるモダリティに特化した企業を目指していると感じている。 日本の企業でありながら、役員のほとんど外国人であるため、日本の悪しき習慣など関係なく、事業が発展していきそうと感じている。

 

働きがい: チーム医療の一員として医師やメディカルスタッフの方々と患者さんのことを一緒に考えながら仕事をできること。直接患者さんと接することは少ないが、患者さんの病状が良くなったり、趣味を再開できた、ありがとうと言われた。など、感謝の声を得意先から伝えられることも少なくなく、その際にはとてもやりがいを感じる。また業界内でのプレゼンスも高いため、他社と比べて頼りにされる機会も多いと感じた。待遇面でも他業種として水準も高く、申し分ない。

 

武田薬品で実際に働いている従業員の口コミを紹介してきました。

社長はじめ経営陣に外国人を迎え入れていることからもわかるように、創業240年の企業でありながら外資系のようなグローバルな考え方が根付いていることがわかります。

 

また、フレックス制度やリモートワークにも積極的で、ワークライフバランスも考慮されており、女性にとっても働きやすい環境になっているのではないでしょうか。

収入面でも実際に公表されているよりも高収入だという口コミもあり、チャンスがあるなら武田薬品への転職は目指すべきです。

 

口コミによると、外資系のようなグローバルな考え方が根付いており、ワークライフバランスも良く女性も働きやすい!

 

転職難易度は高いがキャリア採用の募集はある

 

武田薬品は働きやすさや高収入が期待できることもあり、就職先や転職先として大変人気があります。

薬剤師の資格を持っているとしても転職の難易度は高めですが、公式サイトを見るとキャリア採用を行っています。

 

求人情報が掲載された場合、お知らせがくるようになっているので登録してみてはいかがでしょうか?

ちなみに新卒の場合、その年によって募集職種は微妙に変わるようですが次のような職種があります。

 

  • 総合職(MRなど)
  • 生産技術職
  • 開発職
  • 研究職(リサーチ)
  • 研究職(ファーマシューティカルサイエンス)
  • メディカルサイエンスリエゾン(MSL/HOL)
  • 開発職
    など

 

グローバル製薬企業である武田薬品ではどの職種も英語力が重要ですので、どの職種にもかかわらず英語力アップは必須といえるでしょう。

 

まとめ

武田薬品はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

以上、武田薬品で働く従業員の待遇について紹介してきました。

武田薬品は製薬企業ですので、もちろん薬剤師の活躍する場はあります。

 

医薬品の研究、開発は薬剤師でなくてもできますが、薬学系の知識は必須ですので薬学系の大学出身者は採用されやすいです。

武田薬品でどうしても薬剤師として働きたい場合は、事業所・営業所の管理薬剤師のポストが空いた時に応募しましょう!

 

武田薬品がやばいという噂はどれも主観的なもので、結論から言えば優良企業です。

年収も高い企業ですし、激務というわけでもありませんので、武田薬品が気になる薬剤師の方は転職を検討しても良いのではないでしょうか。

 

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