大正製薬はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

大正製薬はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

「大正製薬はやばい、リストラが横行という噂は本当なのかな?就職先としての将来性について知っておきたい」

大正製薬はやばい、リストラが横行などと噂を聞くと、転職をしたい薬剤師の方は不安になるでしょう。就職先としての将来性も確認しておきたいですよね。

 

  • 大正製薬はやばいって本当?
  • 大正製薬はリストラが横行しているの?
  • 就職先としての将来性はどうなんだろう?

などいろいろなことを知っておきたいはずです。

 

そこで、今回は大正製薬で薬剤師として転職することはできるのかどうかや、大正製薬での待遇面などを解説していきます。

大正製薬で実際に働いている人のリアルな評価も紹介しますので、大正製薬への転職を考えている人はぜひ参考にしてください!

 

この記事のまとめ
  • 大正製薬は大正元年創業の製薬企業で、将来性も期待できる 
  • セルフメディケーション部門のほか医療用医薬品の開発製造も手掛ける 
  • やばいといわれるのは噂であり、実際は優良企業 
  • 激務、給料が安いなどの噂があったが実際はなく 福利厚生も充実している
  • ドラッグストアの薬剤師より高年収が期待できる

 

目次

大正製薬とは?企業の概要や将来性の概要を解説

大正製薬はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

戦前に創業した大正製薬は日本でも有数の製薬企業です。

ここからは大正製薬について、今後の将来性も含め紹介していきます!

 

  • 大正製薬とは?
  • 大正製薬の企業としての将来性は?

 

大正製薬とは?

 

大正製薬は、その名の通り大正時代から続いている製薬企業です。

創業は大正元年の1912年となっています。

 

「リポビタンD」などの栄養ドリンクや、「リアップ」などのヘアケア製剤など、セルフメディケーション部門が得意で、売り上げ全体の6割を占めています。

 

リポビタンDは昭和37年(1962年)から製造販売しているので、超ロングセラーですね。

上記のリアップも有名ですが、パブロンや大正漢方胃腸薬も大正製薬です。

 

大正製薬は医療用医薬品の開発、製造も手掛けており、売り上げ全体の4割は医療用医薬品になっています。

「クラリス」という抗生剤やロルカムという消炎鎮痛剤など、多岐にわたっているのです。

 

大正製薬の企業としての将来性は?

 

大正製薬は、過去に従業員の早期退職募集に踏み切ったことはありますが、現時点で業績が悪すぎるということはありません。

医療用医薬品事業は、中外製薬とのエディロールの販売提携が終了したこともあり、減収となっていますが、「リポビタン」シリーズを軸として一般用医薬品事業は好調です。

 

今後は医療費を削減させるため、国はセルフメディケーション分野の発展を後押しする方向です。

セルフメディケーション分野で多くのノウハウをもつ大正製薬は、将来性は決して悪くはないといえるのではないでしょうか。

 

大正製薬はやばい?やばいと言われている理由を解説

大正製薬はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

 

Googleで大正製薬と検索すると、「大正製薬 やばい」と表示されます。

多くの人が、大正製薬はやばいのではないかと考えているようですが、実際はどうなのでしょうか。

 

ここでは、大正製薬が本当に危険な状態なのかを解説します!

 

  • 結論的に言えば大正製薬は優良企業
  • やばい理由①大規模な早期退職者募集が行われた
  • やばい理由②激務だという噂がある
  • やばい理由③給与がやや低い
  • やばい理由④その他

 

結論的に言えば大正製薬は優良企業

 

結論からいえば、大正製薬は優良企業です。

売上の推移を見ても、経営的に傾いているということもありませんし、労働環境がブラックというわけでもありません。

 

では、なぜ大正製薬はやばいと思われているのでしょうか。

 

やばい理由①大規模な早期退職者募集が行われた

 

大正製薬がやばいと思われる理由の一つに、大規模な早期退職者の募集が行われたということがあります。

2018年7月に、大正製薬は早期退職者を募集し、全従業員(約6300人)の15%にあたる948人が応募しました。

 

全体の15%が退職するというのはかなり多いですし、問題と考えた人もいるでしょう。

しかし、これは会社が解雇したわけではなく、従業員の希望で早期に退職したものなので、経営が傾いていてどうにもならなかったというわけではありません。

 

事実、当時の2018年3月期の連結純利益は、前の期比10%増の316億円と好調でした。

好調なうちに、経営のスリム化を図るという高度な経営判断だったことがわかるのではないでしょうか。

 

大正製薬は、業績が好調でも将来を見越した手をうつことのできる企業なのです。

 

早期退職の募集が行われたが経営のスリム化と考えられ、業績は好調である

 

やばい理由②激務だという噂がある

 

大正製薬がやばいといわれる理由に、従業員は激務をこなさなければならないという噂があります。

実際に大正製薬で働いている人の口コミは以下のようなものがありました。

(引用元:転職会議

 

休暇は取りやすいですし、激務を求められるようなことは一切なかったです。ただ、これに関しては部署間で違いがあるようです。

 

大正製薬では、部署によっては大変なところもあるようですが、全ての従業員が激務をこなさなければならないということはないようです。

 

部署間に違いはあるものの、大正製薬の仕事すべて激務というわけではない!

 

やばい理由③給与がやや低い

 

大正製薬がやばいといわれる理由には、他にも給与がやや低いというものがあります。

では、本当に大正製薬の給料は低いのでしょうか。

 

他の上場企業の平均年収や、同業他社の年収と比較しながら、大正製薬の年収が本当に低いのかを検証していきます。

大正製薬ホールディングスの平均年収は864万円です。

 

日本国内の上場企業の平均年収は614万円であることを考えると、大正製薬ホールディングスの平均年収はかなり高いといえます。

また、日本国内の医薬品業での上場企業での平均年収は761万円なので、大正製薬ホールディングスの平均年収は医薬品業界でも十分に高いといえるのではないでしょうか。

 

続いて、大正製薬と競合する他社との年収の比較をしてみます。

 

企業名 平均年収
大正製薬ホールディングス 864万円
協和キリン株式会社 884万円
小野薬品工業株式会社 947万円
塩野義製薬株式会社 857万円
参天製薬株式会社 851万円

 

以上のように、大正製薬が競合他社と比べて著しく給料が低いということはないようです。

 

給料が低いという噂があったが医薬品業界では高め!

 

やばい理由④その他

 

大正製薬がやばい理由としては、その他に「パワハラ・セクハラが横行している」「宗教が絡んでいる」などの噂があげられます。

大正製薬内でパワハラやセクハラが横行しているという噂は、口コミ等では確認できませんでした。

 

また、大正製薬は公式HP上でコンプライアンスについて以下のように宣言しています。

 

私たち大正製薬は、「健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会に貢献する」ことを経営理念における使命として、創業の精神である『紳商※としての企業活動』という考え方を大切にし、誠実に熱心に事業活動を展開していくことを心掛けてきました。全従業員が、この考え方を正しく理解し、各自の職務において常に実践できるように、全社をあげてコンプライアンスに取り組んでいます。

紳商:社会・生活者の皆様に正々堂々と胸を張れるように正直・勤勉・熱心に紳士的な事業活動を実践すること

 

このようにしっかりと宣言しており、行動指針も明確に定めています。

大正製薬では、社内にもハラスメントに関する相談窓口を設けており、パワハラやセクハラを認めないという社風を大事にしていることがわかります。

 

大正製薬には宗教が絡んでいるという噂ですが、口コミやニュース等でも確認できませんでした。

大正製薬のコンプライアンス宣言では、人権の尊重の項目で以下のように定義されています。

 

  • 当社は、個人の人権と人格を尊重し、個人の尊厳を傷つける不当な行為(ハラスメント)や差別につながる行為を排除することを「グローバルコンプライアンス・ガイドライン」に記載し、従業員への徹底を図っています。
  • 性別・国籍・人種・宗教・年齢・思想・身体上のハンディキャップなどに基づく差別の排除はもちろんのこと、差別の意図がなくても相手に不快感を与える行為を避けるよう徹底しています。また、強制労働や児童労働などの奴隷的な扱いを排除するよう努めています。

     

    大正製薬では、社内において人種や信じる宗教で差別することを認めていません。

    どんな宗教を信じていても、それが差別の理由にはならないという姿勢が、逆に宗教と絡んでいるとの誤解を産んでしまったのではないでしょうか。

     

    大正製薬では、ハラスメントが横行したり、宗教が絡んでいるという噂は真実ではないことがわかりました。

    大正製薬がやばいという噂は、どれも主観的なものばかりで事実ではありません。

     

    パワハラやセクハラの横行、宗教との絡みなどは確認できず噂にすぎない!

     

    就職先としての大正製薬は?リアルな口コミや評判も紹介

    大正製薬はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

     

    「大正製薬は年収も高いし、かなりいい就職先なのでは。薬剤師として働くことはできるの?」

    そう思った人も多いでしょう。

     

    ここからは、大正製薬で働く薬剤師の年収や福利厚生など待遇について解説します。

    実際に大正製薬で働く人のリアルな口コミや評判、大正製薬の離職率・定着率についても紹介しますので、大正製薬に就職を希望する人は参考にしてください!

     

    • 大正製薬に薬剤師は転職できる?
    • 大正製薬の薬剤師の年収や福利厚生の概要
    • 大正製薬の離職率・定着率
    • 大正製薬に薬剤師として就職したいときはどうすればいい?

     

    大正製薬に薬剤師は転職できる?

     

    大正製薬では、現時点で薬剤師のみを募集しているということはありません。

    過去に事業所・営業所の管理薬剤師を募集していましたが、現在は人員が確保できているので募集は停止しているようです。

     

    以前の情報にはなりますが、金沢事業所での募集要項を参考までに載せておきます。

     

    金沢事業所 管理薬剤師(2017年6月2日時点)

    • 管理薬剤師業務(官庁対応含む)
      支店の医薬品の管理
      薬務課、保健所へ許可申請・更新・変更の届け出等
    • 学術業務
      営業担当者からの問い合わせ
      社内教育研修業務
      お得意様向け製品説明会勉強会の実施
      学術関連の各種セミナーの実施
    • 薬事業務
      お得意様からのお問い合わせ対応
      有害事象情報の収集と報告
    • 伝票処理、申請書作成業務
    • 電話対応等を含む一般事務

     

    大正製薬の事業所や営業所には生産した医薬品を保管しています。

    そのため、その医薬品を管理し、官庁対応などを行う薬剤師が常駐していなければなりません。


    大正製薬の薬剤師の年収や福利厚生の概要

     

    大正製薬で必ず薬剤師の資格が必要なのは上述した事業所・営業所の管理薬剤師のみです。

    では、薬剤師は現時点では大正製薬に就職できないのでしょうか。



    大正製薬は製薬メーカーですので、医薬品の開発、製造で薬学系大学出身者や、製薬メーカー勤務歴のある人を採用しています。

    そのため、大正製薬に就職、転職したい人は必ずしも薬剤師の資格は必要ありませんが、薬学系の高度な知識を必要とします。

     

    結果的に薬剤師の資格を持っている薬学系大学卒業者が、大正製薬に就職しやすいといえるのではないでしょうか。

    先述しましたが、大正製薬の従業員の平均年収は864万円です。

     

    これは調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務するよりもはるかに高年収といえるでしょう。

    大正製薬で働く従業員の福利厚生は以下の通りです。

     

    福利厚生
    • 財形貯蓄制度、社員共済会、従業員持株制度、確定給付年金、確定拠出年金、団体定期保険、永年勤続表彰制度など
    • 独身寮(入寮条件あり)、転勤者社宅、テニスコート(本社)、福利厚生倶楽部、社員クラブ(本社・大宮)、契約保養所システム など
    休日・休暇
    • 年間休日 122日
    • 年次有給休暇(初年度より10日)、リフレッシュ休暇、特別休暇、ストック休暇、産前産後休暇、看護休暇、育児休業、介護休業など
    各種手当
    • 住宅手当、家族手当、通勤手当など

     

    大正製薬の福利厚生は、かなり充実していることがわかります。

     

    大正製薬の福利厚生は良好であり、高年収が期待できる!

     

    大正製薬の離職率・定着率

     

    大正製薬は離職率を公表していませんので、現在の数字はわかりません。

    しかし過去に大規模な早期退職者を募集し、全社員の15%が退職したことがありました。

     

    そういった経営判断もあり、離職率を公表していないのかもしれません。

     

    大正製薬の離職率は不明で、公表しないのは経営判断の可能性もある

     

    大正製薬で働く人のリアルな口コミと評判 

     

    大正製薬では離職率を公表しておらず、従業員にとってどのような会社かがわかりにくいです。

    ここでは、実際に大正製薬で働く従業員の口コミ、評判を確認し、大正製薬に就職すべきかどうかを検討してみましょう。

    (引用元:openwork

     

    やりがいは部署次第。OTC開発は商品化も早いため、目に見えるのでやりがいがある。その他の部署はわからない。

     

    土日祝は基本休みで、GW、お盆休み、年末年始などの休暇もある。それとは別に年5日のリフレッシュ休暇もとれるので旅行等の予定が立てやすく、プライベートも充実している。

     

    裁量性の考え方が定着しつつあり、結果をだせば1日1時間の勤務でも文句は言われない。ただし、営業だと成績が悪ければ定時退社はしにくい雰囲気がある。

     

    給与体系はある程度高いと思います。 特別高いわけではありませんが、趣味や家庭生活で不自由を感じることはありません。 ボーナスも安定して出ているため、安心していけると思います。ボーナス査定に関しては、良くも悪くも大きく差がつくことはありません。上昇志向が高い方よりも安定志向の方のほうがあうかもしれません。 昇給に関しては、一般から主任になることで大きく額が上がります。ただ、ここ数年主任に昇格しにくくなっているのが実情です。

     

    このように、部署によって違いはあるものの、明らかにブラックな環境というわけではなく、多くの大正製薬の従業員が満足していることがわかります。

     

    口コミを読むと、やりがいを感じている人も多く給与に不満もないので従業員は満足していると考えられる

     

    大正製薬に薬剤師として就職したいときはどうすればいい?

     

    大正製薬のサイトに「キャリア採用情報」ページがあります。

    そこに募集しているOTC製剤開発など職種の詳細が掲載されるので定期的にチェックしましょう。

     

    自身のキャリア登録をしておくと、適している職種がある場合に打診してくれるシステムもあるのでぜひとも活用したいですね。

    その他、薬剤師専門の転職エージェントなどに登録して相談する方法もおすすめです。

     

    積極的に情報収集などを行い、転職に向けて準備をしておくといいでしょう。

     

    まとめ

    大正製薬はやばい?リストラが横行?就職先としての将来性は?

     

    以上、大正製薬で働く従業員の待遇について紹介してきました。

    大正製薬は製薬企業ですので、もちろん薬剤師の活躍する場はあります。

     

    医薬品の研究、開発は薬剤師でなくてもできますが、薬学系の知識は必須ですので薬学系の大学出身者は採用されやすいです。

    大正製薬で薬剤師として働きたい場合は事業所・営業所の管理薬剤師のポストが空いた時に応募しましょう!

     

    大正製薬がやばいという噂はどれも主観的なもので、結論から言えば優良企業です。

    年収も高い企業ですし、激務というわけでもありませんので、大正製薬が気になる薬剤師の方は転職を検討しても良いのではないでしょうか。

     

     

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