「富士薬品はやばいという噂や評判や口コミが最悪なの?潰れるというのは本当なのか心配」
富士薬品はやばいとネットなどで噂を聞くと、富士薬品に転職を考えている薬剤師の方は不安になりますよね。
評判や口コミが最悪とか、つぶれるという噂を聞くと本当なのだろうかと心配になるでしょう。
- 富士薬品はやばいって本当なの?
- 評判や口コミが最悪なのは事実なのかな?
- 潰れる噂は本当にあるの?
など、富士薬品についていろいろなことを知っておきたいはずです。
そこで、今回は富士薬品で働く薬剤師の待遇面について解説していきます。
さらに、実際に富士薬品で働く薬剤師のリアルな口コミや評価も紹介し、本当に富士薬品がやばいのかも解説します。
富士薬品への転職を検討している人はぜひ参考にしてください!
- 富士薬品は優良企業であり、富士薬品がやばいと感じるかどうかは人それぞれ
- 富士薬品の薬剤師は年収が高めで好待遇である
- 平均勤続年数は9.7年であり、離職率は低めだといえる
- 配置薬販売やドラッグストア事業などを持つ複合型医薬品企業で、自社工場も持っている
- ドラッグストアや調剤薬局だけでなく、自社工場があるため研究開発職やMRとしても働ける
- コロナ禍で苦戦はしたもののここ5年で赤字はない
富士薬品はやばい?薬剤師として働くのもきつい?
Googleで富士薬品と検索すると、「富士薬品 やばい」と表示されます。
多くの人が、富士薬品はやばいのではないかと考えているようですが、年収が低いなどの問題があるのでしょうか?
ここでは、富士薬品が本当にやばいのかをまずは次のポイント解説します。
- 富士薬品がやばいと感じるかどうかは人それぞれ
- 薬剤師として働く場合の年収と相場比較
富士薬品がやばいと感じるかどうかは人それぞれ
結論からいえば、富士薬品は優良企業です。
売上の推移を見ても、経営的に傾いているということもありませんし、労働環境がブラックというわけでもありません。
富士薬品は、配置薬の販売や医療用医薬品の販売、調剤薬局・ドラッグストアの経営を行う企業です。
普通の調剤薬局グループやドラッグストア事業と違い、配置薬という珍しいサービスを行っていることが特徴といえるでしょう。
お客さんにとってはとても便利な存在である一方、配置薬の入れ替えや設置など、従業員にとっては大変なこともあるのではないでしょうか。
しかしやりがいを感じる社員も多くいるのは事実です。
富士薬品がやばいと感じるかどうかは主観的な問題で、人それぞれだということになりますね。
では、なぜ富士薬品はやばいと思われているのでしょうか。
薬剤師として働く場合の年収と相場比較
富士薬品は、もともとは配置薬事業からスタートした企業ですが、現在では全国におよそ1300店舗の調剤薬局およびドラッグストア「セイムス」を展開しています。
ドラッグストア「セイムス」の中途薬剤師募集要項によれば、モデル年収は以下の通りです。
- 勤務薬剤師:28歳(500万円~)
- 薬局長:30歳(600万円~)
- エリアマネージャー:35歳(700万円~)
大手ドラッグストアの平均年収は以下の通りです。
社名 | 平均年収 | 平均年齢 |
マツキヨココカラ&カンパニー | 834万円 | 47.7歳 |
ウエルシアHD | 795万円 | 58.8歳 |
スギHD | 728万円 | 47.2歳 |
ツルハHD | 638万円 | 45.8歳 |
比較してみるとそれほど大きな差はないとわかります。
富士薬品で働く薬剤師の年収は大手4社と比較しても、十分高収入になっているのではないでしょうか。
富士薬品で働く薬剤師の年収はそれほど低いわけではないので、「給料が安いからやばい」といわれるわけではなさそうですね。
むしろ、かなり好待遇であるといえるでしょう。
口コミ・評判が最悪?富士薬品がやばいと言われる理由
そのうえで、なぜ富士薬品はやばいと思われてしまうのかを解説していきましょう!
もしかすると年収以外でやばい問題があるかもしれませんので、ここからは富士薬品で実際に働く従業員の口コミを紹介します。
- 給与やボーナスが低くてやばいと嘆く人がいるから
- 営業職はノルマや休日出勤があってやばいから
- 口コミを見ると離職率が高くてやばいから
- 置き薬の利用者でトラブルを抱えた人の口コミが多いから
配置薬の営業などではなく、傘下の調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として働くのもきついのかも合わせて検証していくので、富士薬品に興味のある薬剤師の方はぜひ参考にしてください!
給与やボーナスが低くてやばいと嘆く人がいるから
普段の給与は割りとよいほうです。 ただ、基本給は低く、調整手当てで成り立っています。なので、最初のボーナス3~4回はほぼないと思っても過言ではないと思います。昇給も… 退職を伝えるとボーナスカットされます。退職金もあまりでないです。(引用元:openwork)
年収事例:新卒入社9年目、31歳、管理薬剤師(店長)、年収600万
給与制度の特徴: 管理職かどうかで毎月の手当の有無が変わる。管理薬剤師手当と店長区分手当は別支給。ただ一人店舗だけをずっと経験していても店長区分にはなれない。複数人勤務する店舗の管理薬剤師を経験して、店長区分に上がる。一度上がれば、その後一人店舗に異動になっても、店長区分手当はついたままになる。(引用元:openwork)
薬剤師は基本給以外に薬剤師手当など諸手当の加算が多い給与体系になっており、ボーナスは基本給をもとに計算されるため、安いと感じる薬剤師もいるようです。
ただ、2つめの口コミでは、店長職だと31歳で年収600万円に到達しています。
年収600万なら、かなりの高収入といえるのではないでしょうか。
営業職はノルマや休日出勤があってやばいから
一般家庭の置薬の営業の為、その家庭が帰ってくる時間に合わせて訪問するため、必然的に超過勤務となる。ノルマがあるため、土日の出勤も当たり前となり、ワークライフバランスは非常に悪いです。(引用元:openwork)
店舗によって、終了時間や曜日も異なるため、店舗によるところがある。 異動の希望を出せば割りと通っている気がするし、考慮してくれている。(引用元:openwork)
店舗の人員配置によるところが大きいが、公休は消化できると思うのでプライベートのバランスは調整しやすいとは思う。(引用元:openwork)
富士薬品で配置薬営業として働いている従業員からは、ノルマや休日出勤が多いという口コミはありましたが、薬剤師として働く場合はそのような口コミは少なかったです。
ただし、配属される店舗によっては人員数や業務量に左右されるところがあるという口コミもありました。
口コミを見ると離職率が高くてやばいから
ここ一年間で多くの人が辞めている。 その中でも部長職クラスの人間も辞めているのが目立っている。 会社の将来性に不安を感じている人が辞めているのかもしれない。 実際、会社の方向性が見えず頑張れない気持ちもある。もう少し中長期的な計画や方針を出してくれると働く側からすると前向きになる。 また辞めても人が入ってこないため、残されている人の負担が大きすぎ疲弊している人が多い。人ありきの売上なので。 それも人が辞めてしまう原因のひとつかもしれない。(引用元:openwork)
主な退職検討理由は労働環境のブラック化。 新規開局の頃からの門前病院との取り決めから、病院の診察終了まで開局しておくこととなっており届け出ている薬局の閉局時間と実際の閉局時間の乖離が大きい。(閉局時間は18時だが実際は20時など)繁忙期の酷いときには終電間際まで開けていることもある。 また、人件費削減のためなのか店舗ごとにそれぞれの作業や処方箋1枚に対してかかる人時が設定されており、守れていなければ評価に影響する。 上記開局時間の関係からやむを得ず発生する残業があるが、本部は別日に調整しろと言うばかりで店舗の事情は関係ない。 必要人員数の認識も本部と現場で齟齬があり、現場は多忙を極めていていつ調剤過誤が起きてもおかしくないが、本部の認識では適正人数となっているようだ。(引用元:openwork)
忙しい店舗であったため時間を忘れて1日が過ぎてしまうくらいであり、暇な店舗で時間が長く感じられる店舗より、大変だがやりがいを感じた。上司もみな真面目に働いており、自分も頑張らねばという姿勢になることができる。(引用元:openwork)
優秀な人材がやめていく事に対する危機感や、本部と現場との適正配置人数の齟齬で不満を覚える人もいれば、忙しい店舗で働くことにやりがいを見出す社員もいます。
離職率が高い、という口コミはありませんでした。
リクナビでの募集サイトによれば、富士薬品は離職率等は公表していません。
しかし、平均勤続年数は、9.7年(2022年6月現在)となっており、ドラッグストア業界平均の6.4年より長いため、定着率は高いと考えられます。
そのため、実際は富士薬品の離職率も低いといえるのではないでしょうか。
置き薬の利用者でトラブルを抱えた人の口コミが多いから
一年以上訪問していないお客様や、代金を未回収のお客様がたくさんいるエリアに配属され、新卒未経験で、未回収のお金をもらうためにお客様を訪問したり、前任者が3年や5年も訪問していなかったお客様のところは訪問し、代金を徴収しないといけなかった。 また引越しなどで、行方がわからないお客様の住民票を取りに行かないといけなかった。(引用元:openwork)
ほとんどのお客様が昼間は不在のため、月初は昼間に在宅しているお客様をまわることが出来たが月末になれば昼客は残っておらず、訪問したくても出来ない。件数も足りない。集金も足りない。夜に一気にまわると一軒あたりの時間がかけれず疎かになってしまい、商品のアプローチに使う時間がなく、単価が落ち、仕事を適当にやっていると思われてしまうのが辛い。(引用元:openwork)
事業所や家庭を廻り、一般用医薬品や健康食品を販売する仕事。お客様の中には訪問を楽しみにしてくれている方もいたり、自分がお勧めした商品で悩みが改善されたという話を聞くと、大変やり甲斐を感じた。配置薬を置いてくれている家庭の方は割と気さくな方が多い気がするが、気難しい人もいる。かなり臨機応変な対応が身に付いたような気がする。(引用元:openwork)
お客様に『今救急箱なんて需要ないよーだってどこにもドラッグストアあるし』といわれたりもしましたが、次回伺った時に夜中の急な高熱で、病院へもドラッグストアも行けず救急箱の薬が役立ったといわれた時は本当に嬉しくお客様の健康を支えているという実感ややりがいを感じました。(引用元:openwork)
配置薬というサービスの性格上、代金未回収などの問題もありますし、そのような顧客への対応は神経を使うタフな仕事であることがわかります。
しかし、顧客への提案力が磨かれたり、夜中の急な高熱に対応できることで感謝されたりということをやりがいに感じる従業員も多いようです。
ただ、富士薬品では薬剤師が配置薬の営業をすることはありませんので、配置薬営業に関して悪い口コミがあったとしても、あまり気にする必要はないでしょう。
やばいと言われる富士薬品はどんな会社?事業内容や専門職は?
富士薬品は、配置薬の販売や医療用医薬品の販売、調剤薬局・ドラッグストアを経営する企業です。
ここからは、富士薬品がどんな企業なのかを深堀りしていきます!
- 富士薬品の概要
- 事業内容は配置薬販売やドラッグストア事業などを持つ複合型医薬品企業
- 富士薬品で薬剤師として働くメリット
- 富士薬品で働くことができる専門職の種類
富士薬品の概要や特徴
富士薬品は、正式名称は「株式会社富士薬品」で埼玉県さいたま市に本社があります
1930年(昭和5年)2月富山県富山市で、置き薬の販売業を始めました。
1954年(昭和29年)には有限会社高柳薬品商会を設立しています。には現在の株式会社富士薬品となったのは1969年(昭和44年)です。
その後も全国に進出し、業績を伸ばしています。
スポーツ支援を行っているのも特徴で、富士薬品は地元Jリーグサッカーチーム「大宮アルディージャ」のトップパートナーです。
テニスやゴルフ、フィギュアスケートの支援も行っており、大会を開催したりプロ選手とスポンサー契約したりしています。
事業内容は配置薬販売やドラッグストア事業などを持つ複合型医薬品企業
富士薬品は、先ほども解説した通りもともとは配置薬の販売を行う企業でした。
現在でも日本全国に営業所を設置して配置薬の販売を行っており、配置薬の分野では業界1位となっているのです。
自社保有の富山工場でプライベートブランドの一般用医薬品を中心とした商品の生産や、医療用医薬品の研究開発や製造販売も行っています。
ドラッグストア事業として、関東地方を中心に「ドラッグセイムス」の名称で店舗展開している点も特徴です。
さらに、調剤薬局も運営しており、ドラッグストアと調剤薬局合わせて日本全国に1,300店舗以上展開しています。
富士薬品は医薬品事業を複合的に組み合わせた「複合型医薬品企業」として業界をリードしているのです。
富士薬品で薬剤師として働くメリット
富士薬品は調剤薬局だけでなくドラッグストアを全国で展開しており、薬剤師以外にもさまざまな職種の方が在籍しています。
富士薬品では、薬剤師としてはもちろん、医療に関わる社会人として大いに成長できる環境が整っているといってよいでしょう。
また、富士薬品は他のドラッグストア企業にはない自社工場を持っているという強みがあります。
医薬品製造についてのノウハウも学べることもできるのです。
富士薬品で働くことができる専門職の種類
富士薬品で薬剤師として就職場合、ドラッグストアや調剤薬局で働くことが一般的です。
正社員のほかにパートや契約社員などがあります。
ただし、先ほどもご紹介した通り富士薬品は自社工場をもつ医薬品メーカーです。
薬学系の知識を活かして研究開発分野で働いたり、MRとして活躍したりする薬剤師もいます。
富士薬品が赤字経営で潰れるというのは本当?業績から見る実態
富士薬品がやばいと考える理由のひとつに、赤字続きで経営がうまくいっていないのではないかと考える人もいるようです。
ここからは、富士薬品の経営状態について確認していきます!
- 赤字経営ではない!経常利益推移に見る富士薬品の業績
- 富士薬品が参入しているドラッグストア業界の経営状況
赤字経営ではない!経常利益推移に見る富士薬品の業績
富士薬品は赤字続きなのでしょうか。
富士薬品の公式HPによると、富士薬品の経常利益は以下のように推移しています。
年度 | 経常利益(単位:百万円) |
2017 | 10,144 |
2018 | 7,686 |
2019 | 8,193 |
2020 | 5,501 |
2021 | 3,341 |
以上のように、コロナ禍もあり苦戦してはいますが、ここ5年で赤字は一切なく、業績は好調といって差し支えありません。
富士薬品が参入しているドラッグストア業界の経営状況
近年は、ほぼすべての業界において新型コロナウイルス感染症の影響を受けました。
調剤薬局でも例外ではなく、門前医療機関の受診控えの影響を受けて苦しい状況が続いています。
しかしながら、ドラッグストアではセルフメディケーションの推進によるOTCの堅調な伸び、衛生用品や日用品の需要促進などで、業界全体では好調に推移しています。
日本チェーンドラッグストア協会が2022年3月18日に発表したデータによると、2021年度のドラッグストア業界の全体売上高は8兆5408億円です。
前年伸び率106.3%、全国総店舗数は前年から441店舗増の2万1725店舗と、業界全体の拡大が続いている状況になっています。
ドラッグストア業界の好調は今後も続くと考えられており、傘下にセイムスをもつ富士薬品の業績も安定的に推移していくのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、富士薬品で働く薬剤師の待遇面を紹介してきました。
富士薬品は、医薬品事業を複合的に組み合わせた「複合型医薬品企業」として業界をリードしている点が特徴です。
やばいと言われるのは根拠のない単なる噂にすぎません。
薬剤師として働く際もドラッグストアや調剤薬局だけでなく、自社工場があるため研究開発職やMRとして働くこともできます。
富士薬品は経営も安定しており、薬剤師として働くのであればワークライフバランスも整っているので転職先としては優良企業といえるでしょう!